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薬について

 先日、知人女性(以下、Aさんと呼びます)から、旦那さんが「アナフィラキシーショックで救急車で運ばれた」とメールをもらいました。
 アナフィラキシーショックとは、生命を失うことも珍しくない劇症型のアレルギーのことです。
 その日、旦那さんは、歯茎が痛かったそうで、普段から飲んでいる鎮痛剤を飲んだそうです。
 普段から飲んでいるだけあって、その薬がよく効くことを知っており、本来飲むべき量の半分しか飲まなかったそうです。
 その後、トイレの中から旦那さんがAさんを呼んだので、駆けつけてみると、旦那さんは目を剥いて痙攣していたそうです。
 みるみる顔面蒼白となり、慌てて救急車を呼んだそうです。
 飲んだ薬の量が半分だったために生命を取り留めましたが、通常量を飲んでいたら助からなかっただろうと医師に言われたそうです。
 旦那さんが飲んだのはメフェナム酸という解熱鎮痛剤です。
 実は、厚生省の研究班で、ジクロフェナクやメフェナム酸などを使うと、インフルエンザ脳症によって死亡する危険性が3~14倍高まるという結果が出ています。
 メフェナム酸を含む「非ステロイド系抗炎症剤」を、小児のインフルエンザに対して解熱剤として処方するとインフルエンザ脳症を起こす危険性が高いと言われています。
 最近、小児の発熱に対して解熱剤を処方しなくなってきている背景には、こういった問題があるからです(「あの医者は解熱剤を出してくれない」と言って、他の病院へ行ったりする人もいますが、発熱は身体の大切なメカニズムであり、危険な状態に陥りそうな時や、体力を消耗してしまった時以外は、あまり服用すべきではありません)。
 この問題は小児だけではなく、大人にも当てはまることなのですが、何故か、大人に対する処方を規制しようという動きはないようです。
 また、日本では、風邪やインフルエンザに対して抗生物質が処方されることがあります。インフルエンザの原因はウイルス、風邪の原因も大部分がウイルスです(風邪は細菌やマイコプラズマなどでも発病しますが大部分の原因はウイルスです)。抗生物質が効果を発揮するのは細菌であり、ウイルスではありません。
 それにも関わらず、日本で抗生物質が処方されるのは二次感染を予防する意味ですが、抗生物質にはワクチン(予防)効果はなく、何らかの菌に感染した時、すぐに退治するためです。
 でも、感染するかどうかも分からない菌のために抗生物質を服用するのは過剰な対策というもので、ある医師がアメリカでの研修で抗生物質を処方しようとしたところ、叱られたという話を聞いたことがあります。
 実際、風邪やインフルエンザに抗生物質を投与してもしなくても、症状の改善には変わりはなく、抗生物質の効果があったと思われる調査結果はないばかりか、不適切な抗生物質の投与はMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)やVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)をはじめとする多剤耐性菌を生み出す危険性があるのです(風邪やインフルエンザの発熱に対して解熱剤を投与すると、自然治癒力が妨げられ、治るのに時間がかかるというデータすらあるようです)。
 抗生物質は適切な投与が大切で、勝手に服用を中止することで多剤耐性菌を生み出すこともあるので、医師の指示に従うことが大切だと思いますが、それだけに医師の側も抗生物質の適切な投与について再考して欲しいと思います(結核患者が勝手に抗生物質の服用を中止してしまうことで多剤耐性結核菌が増えている。結核は治ったように見えても簡単には治りません)。
 日本人は薬好きと言われ、日本でも「風邪に抗生物質は効かない。2次感染予防目的の投与も必要ない」との指針が出されているにも関わらず「薬を出してくれ」という患者と「薬を出さない訳にはいかない」という医師によって投与され続けているのが実態です。
 日本呼吸器学会は「風邪はほとんど自然に治るもので、風邪薬で治るものではない」とまで言っています(「成人気道感染症診療の基本的考え方」より。風邪薬は症状を緩和するだけで治している訳ではありません)。
 
 薬というと、最近、CMやテレビ番組などで「ジェネリック医薬品」という文字を目にすることが増えてきました。つい先日も「効能は同じで薬価の安い、いいことづくめのジェネリック医薬品」と書かれていたのを目にしました。
 ジェネリック医薬品とは、有効性と安全性が確認された後、特許切れになった新薬が、特許を持つメーカー以外のメーカーによって安価に作られた後発品のことです。
 特許によって独占的に販売されてきた先発品と同じ成分でありながら、特許切れによって特許料を支払うことなく他のメーカーでも製造できるので安価に作られるのです。そのため、広告や報道では「いいことづくめ」のように言われています。
 問題なのは「効果は同じではない」ということです。確かに「主成分は同じ」なのですが、全てが同じという訳ではなく、添加物やコーティング剤、製造方法などが違います。そのため、体内での溶け方などが違い、必ずしも同じ効果が得られるとは限りません。実際、効果が違うというデータもあるのです。
 「安く買える」というメリットの宣伝ばかりが先行して、リスクの可能性について何も知らされないのでは「選択」できません。「同じ薬」を安く買えると言われれば「選択させられる」とさえ言えます。それは決してフェアではありません。
 薬好きと言われる日本人。薬が治療に使えるのは、劇的に身体を変える作用を持っているからであり、抗生物質や解熱剤、風邪薬や胃腸薬など、様々な医薬品(処方薬・市販薬を問わず、対象となる医薬品は1000種類以上といわれる)を服用することで、数時間から2~3週間後に、皮膚や粘膜が火傷のようになり、目が皮膚化して失明したり、最悪の場合、死亡してしまう病気「スティーブンス・ジョンソン症候群」のように、少し間違えば、悪い方に身体を変える可能性を持っています。それだけに、薬の服用は慎重にしたいものです。

 薬にも「作用・反作用の法則」が当てはまります。それは漢方薬でも同じことです。「漢方薬には副作用はない」というのはウソです。「副作用を最小限に抑えよう」と上手く使おうとしているだけです。事実、1994年~1995年にかけて「小柴胡湯」の投与により、慢性肝炎の患者88人が間質性肺炎を起こし、10人が死亡したことが大きく報道されたこともありました。これは「西洋医学的な画一的な投与が問題なのであり、東洋医学的な体質を見極めた投与がなされていないからだ」という意見もありますが「漢方薬に副作用はない」とは言えないということは言えると思います。
 「証(東洋医学では「体質」を証で分類するに応じた処方をすれば副作用は絶対に出ない」という方もいますが「証」を見極める技量の問題にしてしまっていいのでしょうか?。それは投与する側の問題であり、投与する側が漢方薬に絶対の信頼をおくのは勝手ですが、投与される側が心配しているのは「漢方薬そのもの」に対する素朴な疑問なのだと思います。だとすれば、投与する側が絶対の信頼を吐露することを望んでいるのではないはずです。「副作用は絶対にない」などと言うのではなく、もう少し丁寧な説明がなされるべきだと思います。
 「漢方薬は穏やかに効く」と言います。これもウソです。効き目が穏やかなら死者が出るほどの副作用はないと言っていいと思いますし(作用・反作用の法則を思い出して下さい。作用が強ければ反作用も強いのです。作用だけ強くて反作用が少ないなどと考えるべきではありません)、穏やかに効いていたのでは、風邪などの急性の病では効き始めるまでに治ってしまいますので、服用する意味はないことになってしまいます。
 風邪の場合、証に合った処方がなされれば「1~2服で完全に治る」ことさえあると言います。「漢方薬は長く続けなければ効果は出ない」ということはないのです。むしろ、この話が事実なら、西洋薬より劇的な効果があるとさえ言えます。
 日本では「風邪」と言えば「葛根湯」だと思われています。しかし、日本中医薬研究会常任講師の路京華さんによると、現代の中国では、あまり使われていないそうです。
 葛根湯は、気候も寒く、栄養状態が悪かった約2000年前の頃の処方で、冷えからくる「寒性の病気」が多かった当時に著された医書「傷寒論」に基づいています。しかし、中国における「明」や「清」の時代、ウイルスなどによってもたらされる「熱性の病気」が増加し「温病学(うんびょうがく)という医療体系が生まれました。
 しかし、当時の日本は鎖国状態にあったため「傷寒論」の頃の処方である葛根湯が、そのまま使われ続けることになりました。
 中国では「風寒証」の風邪には葛根湯などが用いられるものの、「風熱証」と呼ばれる風邪には「天津感冒片」などが用いられるそうで、現代の中国では風邪薬としては天津感冒片の方がポピュラーなのだそうです(夏風邪には「勝湿顆粒」など、風邪に用いられる薬は他にも色々あるようです)。
 漢方薬は処方が違えば効果は出ないので、数日~長くても1ヶ月間、服用してみて効果がなければ処方を変えるのが当然です。なのに「長く続けなければ効果は出ない」などと言って、高価な漢方薬を何カ月分も売ろうとする人もいます。これは商業主義以外の何物でもありません。
 ちなみに「漢方薬」と言えば中国のものと思われがちですが、漢方は中国由来のものですが日本のものです。中国で発展したものを「中医」と呼び、韓国で発展したものを「韓方」とか「東医(「東洋医学」ではありません。「東洋医学」という呼称は日本にしかないようです)」、日本で発達したものを「漢方」「和漢」「和方」などと呼びます。

 薬とは関係ないけど、BSE(牛海綿状脳症=いわゆる狂牛病)問題で輸入が禁止されていたアメリカ産牛肉の輸入再開が決まりました。
 35の米食肉処理施設のうち、問題があった1施設を除く34施設からの輸入を再開するそうです・・・・。
 おかしくないですか?。もし、再び特定危険部位が見つかった場合、「特定危険部位を混入させた施設のみ輸出停止にすべき」とするアメリカに対して、日本政府は「全面輸入停止にする」と主張してきたのに、輸入再開に当たっては部分輸入を認めるというのは・・・・。輸入再開を急ぎたい日本政府の立場が見えてきます・・・・。
 輸入禁止というものの、輸入する抜け道はありました。アメリカからメキシコには輸出できるので「アメリカ→メキシコ→日本」というルートを使えばアメリカ産牛肉でも輸入できます。だから輸入禁止といっても、本当にアメリカ産牛肉が入ってきていなかったとは言い切れないのですが・・・・。
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  1. 2006/08/28(月) 17:53:49|
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医学を集めた

ペニシリン|ペニシリン系抗生物質は細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンの合成を阻害することで作用する。これに対して、従来のペニシリン耐性ブドウ球菌はペニシリン分解酵素を産生することで薬剤耐性を獲得した。そこでこれらの細菌に対しても有効な、ペニシリン分解
  1. 2007/03/09(金) 21:56:27 |
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